「一眼カメラに興味はあるけど、綺麗に撮れる自信がない」
「一眼カメラを買ってみたものの、撮影設定がややこしくて挫折しそう」
そんな方に向けて記事を書いています。
撮影の表現幅を広げるため、また特殊な状況下でも撮影ができるようにするため、撮影における様々な設定が可能な一眼カメラ。
説明書や初心者向けの雑誌に目をとおしても、難しい単語が多くつい身構えてしまうことはすくなくありません。
僕は仕事柄、職場でも一眼カメラで撮影をすることがありますが、数年前までは一眼カメラは完全に初心者でした。
カメラモード・適正露出・ホワイトバランスなど、探せばいくらでもでてくる細かい設定に僕も面食らいましたが、最初は特に考えずたくさん好きなものを撮るところからはじめました。
いまでは宣材画像の撮影等も自前で行なっています。
プロを目指すとなると別かもしれませんが、趣味あるいはブログの素材等での使用を目的とするのであれば、手法よりもまずは一眼カメラでたくさん撮ってみるところからはじめると良いのではと考えています。
今回は細かい知識抜きでも撮影ができる最小限の設定のお話と「なぜまずは普通に撮るところからはじめるのか」について、話をしてみたいと思います。
初心者でも扱いやすいカメラモード「P」「A」
まず普通に撮るにあたり、一つだけカメラ設定のお話。
もし一眼カメラをお持ちのかたは、カメラをみてみると本体の上側に
「P A S M・・・」とならんだダイヤルがあるかと思います。
これは「カメラモード」と呼ばれるもので、撮影するにあたり必要になる
「設定をどこまでカメラにまかせるか」を決めるダイヤルになります。

今回おすすめしたいのが「P(プログラムオート)」と「A(絞り優先モード)」の二つになります。
P(プログラムオート)
カメラの撮影で必要な基本設定すべてをカメラが行なってくれるモードです。
スマートフォンカメラ同様、こちらは撮りたいものにカメラを向けてシャッターを切るだけ。
唯一、「露出補正」と呼ばれる設定から明るさを変えることができます。

数値を+にしていけば徐々に明るく、-にしていけば暗くなります。
極端に暗い場所とかでなければ、基本的には状況を選ばず撮影ができます。
A(絞り優先モード)
こちらはカメラの撮影で必要な基本設定のうち「絞り値」と呼ばれる数値だけユーザーが設定できるようになるモードです。
ここではあえて雑な言い方をしますが、一言でいうとこの数値を下げていくことで背景がボケやすくなります。

人物や食べ物の写真など、引き立てたい被写体がある場合はこのモードを使うことで背景のボケた一眼らしい写真が撮れます。
まずはこの二つのモードだけ覚えていろんな写真を撮ってみてください。
なぜまずは普通に撮るところからはじめるのか
「一眼カメラを買うのだからマニュアル設定で撮影しないと意味がないのでは?」
そう思われる方も多いかも知れません。
ですが、設定方法や撮影ノウハウを学ぶ前にまずやることがあります。
それが「普通に撮ったらどうなるか」というスタート地点の設定です。
どういうことか、具体的にお話したいと思います。
目を引く写真にはたくさんの「工夫」が施されている

SNSや画像検索などで写真を眺めていると、
おもわず手を止めて見入ってしまうような素敵な写真がたくさんあります。
「被写体が魅力的」というのはもちろんあるのですが、素敵な写真にはその被写体をより魅力的に見せるためのさまざまな工夫が施されています。
アングルを変えてみたり、撮る時間帯を変えてみたり、ときには被写体まわりの配置を変えてみたり。。
カメラの撮影設定やレンズの選定もいわば
「被写体をより魅力的に見せるための工夫」の一つにあたります。
「工夫」をするには「どんな写真が撮りたいか」という意図が必要
ではアングルや時間帯、カメラ設定を変えれば綺麗に見えるのかというと
やみくもに変えたところでは魅力的な写真にはなりません。
- 「被写体をより大きく見せる」ため近くに寄って見上げて撮影する
- 「普段見れないような鮮やかな空の色を演出する」ために夕方の時間帯を選ぶ
- 「被写体をより引き立てる」ために周囲に配置した小道具を取り除く
などなど、目を引く写真に施された工夫には、さまざまな意図が込められています。
「どんな写真が撮りたいか」を知るには「理想と現状」の比較が大事
ではどんな写真を撮りたいかを知るにはどうすれば良いか。
まずはいろんな写真を見てみること。
SNSにはいろんな方が投稿された素敵な写真たくさんあります。
PIXTAやamanaのような、プロが撮影した写真が商品として並んでいるサイトも、とても良い参考資料になります。見ていても楽しいですね。
まずはここで自分の好みの写真、撮ってみたい写真などをぼんやりと探してみてください。
そしてもう一つが自分で普通に撮ってみること。
カメラ本体に付属しているレンズを使って、散歩中に気になったものを撮影する。
あるいは、すでに撮りたいものが決まっているのであれば実際にそれを撮影してみても良いと思います。
そのあと見返してみたときにどこか物足りなさを感じた場合、その原因を考えてはじめて「どんな写真が撮りたいか」につながってきます。
普通に撮った写真をみて視界が狭く感じた場合、若干後ろにさがって撮り直してみたり、もしかしたらより広角なレンズで撮影すると狙った写真に近くなるかもしれません。
真ん中に被写体がポツリと写ってるだけでどこかつまらないと感じた場合は被写体の位置を中央からややずらしたり、撮る角度を変えてみることでまた違う印象の写真になるかもしれません。
「どんな写真が撮りたいか」がみえてようやく必要な「設定」や「手法」の話がはじまります。知識を集めるのはそれからでも遅くありません。
最後に

確かに魅力的な写真を撮るには設定・道具・撮り方などなど山ほどの知識が必要ですが、ただ写真を撮るだけならそこまで知識はいりません。
カメラは本当に奥が深い世界ですが、その知識の多さで尻込みをする必要は全くないと思っています。
そして知識が必要になった後、自分で色々調べて気に入った写真が撮れたときは本当にうれしいものです。
「どんな写真を撮りたいか知るために写真を撮る」というと固い印象がしますが
まずは何も考えず写真撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。
カメラの知識についてもし興味があれば、基本的なことをまとめた記事もありますので
こちらも合わせて参考にしてください。
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