
一眼で写真を撮った時に空が真っ白になってしまう。
白飛びという言葉を聞いたけど、これってどつしたらいいの?
そんな方に向けてこの記事を書いています。
一眼カメラがあると、天気が良い日はおでかけしてたくさん写真を撮りたくなりますね。
筆者自身、子どもとおでかけした先でたくさん写真や動画を撮ってます!
ただ、外で撮影したらせっかくの青空が真っ白に飛んでしまったことはないでしょうか?
カメラの設定を明るくし過ぎてしまい、本来色が入るはずの場所が真っ白になってしまうことを「白飛び」といいます。

逆に暗いところが真っ黒になってしまうことを「黒潰れ」といいます。
せっかく快晴のなか写真を撮ったのに青空がキレイに入らないとげんなりしちゃいますよね。
筆者自身旅行先などでたくさん写真を撮ってきましたが、快晴だったのに空の色が真っ白に飛んでしまったことが何度もありました。
今回は一眼カメラを5年以上使用している筆者がこれまでの失敗から学んだ、空が白飛びしてしまう原因と対処法についてまとめました!
この記事を通じて、空が白飛びしてしまう理由が分かり、快晴でも綺麗に色の入った写真を撮ることができるようになります。
空が白飛びする原因

快晴なのに空が青く写らず白く飛んでしまう原因はズバリ光の取り込みすぎです。
ではなぜカメラが光を取り込みすぎてしまうのか、具体的な理由をお話します。
カメラの設定で光を取り込みすぎている

一眼カメラは撮影するときにどの程度光を取り込むか設定することが出来ます。
この設定で光を多く取り込みすぎてしまうと、空が白く飛んでしまったりチカチカと眩しい写真になってしまいます。

こちらは筆者がカメラを買ったばかりのときに旅行で撮った写真です。

当時はまだカメラの設定についてわかっておらず、こんな写真ばかり撮ってました…。
シャッタースピードを遅く設定してしまっているので全体が明るく飛んでるだけでなく、ピントがブレブレの写真になってしまいました。
主に白飛びしやすくなる設定は以下の三つです。
- ISO 感度が高すぎる
- シャッタースピードが遅すぎる
- F値が高すぎる
カメラ撮影の設定が分からない方やオート撮影の設定方法が知りたい方は以下の記事に詳しく載せてあります。
逆光で撮影している

太陽のような強い光と向き合う形で撮影することを逆光と言います。
特に太陽の光はとても強いので、太陽周辺の空の色は必然的に明るくなり白飛びしやすくなります。

こちらも筆者が撮影した写真です。
太陽自体は写り込んでいないのですが、夏場だったこともあり日差しがあまりに強く太陽が手前にあるだけで空の色が飛んでしまいました。

日差しが強い快晴の日はほぼ真上にあっても白く飛んでしまうことも。
同じ画角内で明暗の差がつきすぎている

写真として映り込む範囲内に極端に明るいところと暗いところがそれぞれ映り込んでいる場合、白飛びや黒潰れが置きやすくなります。
- 被写体の後ろから光が差し込むことにより、被写体が極端に影ってしまう。
- 夏場など、日差しが強すぎて日なたと日かげで明るさに大きな差が出ている。
明るいところが綺麗にとれるよう明るさの設定を低く落とせば陰ったところが黒く潰れ、暗いところに合わせて設定すると今度は明るいところが白飛びしてしまいます。

こちらも筆者が夏に旅行先で撮った写真です。
この日はとてもキレイな青空だったのですが、日陰になった町並みが潰れないよう明るく設定した結果空が真っ白に飛んでしまいました。

真夏のクッキリした色合いはすごく好きなのですが、コントラストがきつい分撮影が難しいですね。
空が白飛びしてしまう時の対処法

原因がわかったところで、具体的にどのように対処していくかを順番に解説していきます。
カメラの設定を調整する

ISO感度>シャッタースピード>F値の順で調整していくと写真の印象を大きく変えずに明るさを調整出来ます。


さきほどの失敗写真を撮ったときにその場で設定を直した写真です。
シャッタースピードを速くすることで明るさが適正になり、ピントのブレもなくなりました。

いかに光を取り込みすぎていたかがよくわかります…。
順光での撮影を心がける

逆光での撮影にこだわりがなければ太陽を背にして撮影する順光を意識すると空の色が入りやすくなります。
上の写真も筆者が撮影したものです。
太陽を背にして撮ることで被写体も明るくなり、青空もキレイに色が入ります。

ただし、太陽を背にすると自分の影が手前に落ちるので影の写り込みに注意が必要です。
暗いところがなるべく画角に入らないように撮影する

撮影するアングルや切り抜き方を変えたり日陰の少ない場所で撮影をするなど、極端に暗い場所が写り込まない工夫をするのも有効です。
上の写真は筆者が実際に撮ったものです。
青空を見せようと少し明るさをおとしたところ、両側の日陰がかなり重い写真になってしまいます。

こちらの写真のように、同じ線路の写真でも場所をかえて日陰の少ないところで写真を撮れば極端に暗くなる箇所が減るため、青空をキレイに写すことができます。
RAWデータで撮影してあとから補正をかける方法も

Lightroomのような現像ソフトが手元にあるならRAWデータで撮影してあとから調整する方法もあります。
デジタルの一眼カメラなどで撮った際に画像データに変換する前の生のデータのことです。
カメラ内部にあるレンズを通して取り込んだ光を読み込む装置(イメージセンサー)が捉えた光の情報を記録したデータになります。
そのため、この時点では画像ではありません。
この画像を現像ソフトで加工することでJPGやTIFなどの画像データに変換することができます。
通常カメラの保存形式がJPG等になっている場合、この現像処理はカメラ内で行われます。
ただ、画像データに変更する過程でデータの圧縮処理をかけるためRAWデータよりも劣化した画像になります。
劣化した画像にさらに編集をかけると劣化を誤魔化していた粗が浮き彫りになってしまい、不自然な画像になってしまいます。
RAWデータを現像ソフトで直接色補正をかけることで仕上がりが自然になる他、通常のソフトではできない細かい調整がきくようになります。
筆者はPhotoshop内にあるcamera RAWから調整をかけています。

色補正以外にも写真にかかったノイズの調整や、被写体をよりクッキリ見せたいときにかけるシャープネス処理など、様々な細かい調整ができます!
RAWデータの編集には知識や慣れが必要ですが、適切に補正出来れば綺麗な空の色をキープしたまま全体を明るくすることもできます!
撮り方を工夫して白飛びしない綺麗な写真を撮ろう!

今回は空が白飛びしてしまう原因と対処法についてお話ししました!
空の色がキレイに入るとロケーションの雰囲気がガラッと変わります。
撮り方を工夫して素敵な写真を撮れる一助になれば幸いです!
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