α6700を購入したけど、色々機能が増えてて操作がしづらい。
新しい機能を取り入れつつ、今までのような使いやすい設定のカスタマイズ方法が知りたいな。
そんな方にむけてこの記事を書いています。
ソニーから発売されたミラーレス一眼カメラα6700を新たに購入したものの、操作感やメニューの配置が変わって戸惑っていませんか?
同じシリーズのカメラでも機種が新しくなると初期設定にも変更がかかり以前と使い勝手が変わってしまうのはよくあることです。
この記事ではそんなα6700の使い勝手を良くするため変更しておきたい初期設定について解説いたします。
筆者自身α6700の初期設定に手を加えたことで扱いやすさがガラっとかわったので、ぜひ参考にしてみてください!
共通で変えておきたい基本設定5つ
一眼カメラを買ったら、まずは初期設定を変更していきましょう。
カメラの初期設定は本体の負担軽減を優先されているため、このままだと十分にカメラの性能を発揮できません。
ここで紹介する設定を変更することで、撮影時の画質も速さも大幅に改善されます。
初期設定をしっかり見直してカメラが持つ性能を引き出してあげましょう。
①画質を”エクストラファイン”に
まずは画質の設定をエクストラファインに設定しましょう。
α6700の初期設定ではメモリーカードのデータ圧迫を防ぐため画質が少し低めに設定されています。
最高画質のエクストラファインに設定することでカメラの性能をしっかり引き出した鮮明な写真を撮影することができます。
以下の順で設定することでα6700の画質を変更できます。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “撮影(赤いアイコン)”を選択
- “画質/記録”を選択
- “JPEG画質(保存形式がHEIFの場合はHEIF画質)”を選択
- “エクストラファイン”にチェック
②ノイズ低減を切る
暗いところなどでシャッター時間を長めに設定して撮影すると、ノイズを低減する処理をはさむことがあります(ノイズリダレクション)。
ですがこの処理は完了するまで時間がかかる上、処理中はカメラの撮影ができません。
以下の方法で設定を変更することで、ノイズ低減処理を挟まずスムーズに保存することができます。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “撮影(赤いアイコン)”を選択
- “長秒時ノイズ低減”を選択
- “切”にチェック
筆者自身、ノイズ低減の設定を切ってから待ち時間のストレスがなくなっただけでなくシャッターチャンスを逃さずに済むようになったので、以前よりずっと快適に撮影ができるようになりました。
③フォルダ形式を”日付け形式”に
画像データが保存されているフォルダの名前を“標準形式”から”日付形式”にすることで写真管理が楽になります。
標準形式では「フォルダー番号+決められた記号」の組み合わせだったのが、日付形式にすることでフォルダー名が「フォルダー番号+撮影した日付」に変更されます。
撮影した日付がフォルダ名に直接記載されるので、そのままパソコンに突っ込んでもいつ撮った写真か判断がつきやすくなります。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “撮影(赤いアイコン)”を選択
- “ファイル”を選択
- “ファイル/フォルダー設定”を選択
- “フォルダー形式”を選択
- “日付形式”にチェック
④MF時のピント拡大時間を”無制限”に
MF(マニュアルフォーカス)に設定した状態でレンズのリングを回すとモニターの映像が拡大表示され手動でピントあわせができますが、リングから手を離すと即座に解除されてしまう欠点があります。
せっかく手動でピントをあわせながらモニターを確認していたところを急に拡大表示が解除されてしまうとストレスがたまりますよね。
このピント拡大時間を設定で“無制限”にすることでピントをじっくり吟味しながら調整することが出来ます。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “フォーカス(紫色のアイコン)”を選択
- “ピント補助”を選択
- “ピント拡大時間”を選択
- “無制限”にチェック
夜間の撮影や動きの激しい被写体を撮る際はMFでじっくりピントを合わせる必要があるので、ぜひ設定を変更してみてください。
⑤ピーキング色
ピーキング表示とはモニター内で白飛びおよび黒つぶれをおこしている箇所を警告色で塗りつぶす機能ですが、初期設定が白色なので認識しづらい欠点があります。
空が白とびを起こしているにもかかわらず、警告色が白とびした部分と同化してしまっては意味がないですよね。
ピーキング色は以下の4色から変更が可能なので、わかりやすい色に変更しておくことで、ピーキング表示機能をより有効に扱うことができます。
以下の手順でピーキング色の設定が変更できます。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “フォーカス(紫色のアイコン)”を選択
- “ピーキング表示”を選択
- “ピーキング色”を選択
- 自分の好みの色にチェック
自分好みで変えたい基本設定2つ
フロントダイヤルの追加に背面モニターの使い勝手向上、加えてオートフォーカスの機能が充実したことにより、以下のボタンも設定の幅が大きく広がりました。
- カメラ背面に設置された”コントロールボタン”
- 背面モニターからタッチ操作できる”ファンクションメニュー”
自分好みにカスタマイズすることで、グッと扱いやすくなります。
それぞれの設定方法を詳しく解説します!
①コントロールボタンの設定変更
カメラ背面にあるコントロールボタンを変更することで、初期設定でムダに割り当てられているボタンを有効活用することができます。
撮影時に調整する基本項目「シャッタースピード」「絞り値(F値)」「ISO感度」はすべてダイヤルで変更が可能になったため、初期設定時コントロールボタンに割り当てられている「ISO感度」は使う機会がありません。
設定方法は以下のとおりです。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “セットアップ(黄銅色のアイコン)”を選択
- “操作カスタマイズ”を選択
- “カスタムキー/ダイヤル設定”を選択
- 各箇所ごとに分類された現状のボタン配置が表示されるので、変更したボタンを選択
- 機能の一覧から新たに加えたい機能を選択
筆者は以下のように設定しています。
ボタン01(上)フォーカススタンダード | |
ボタン02(左)ドライブモード | |
ボタン03(右)ホワイトバランス | |
ボタン04(下)露出補正 |
初期設定では右ボタンに「ISO感度の設定」が割り当てられているところを、普段から使う機会が多い「ホワイトバランス変更」機能に変えることで使い勝手がぐっとよくなりました。
ダイヤルが一つ増えたことでコントロールボタンの幅が広がったのはうれしいですね!
②ファンクションメニューの設定
ファンクションメニューはコントロールボタンでは網羅しきれない細かい設定を変更する際にとても便利なので、ぜひ自分に合った機能を割り当てていきましょう。
細かい設定をする際、自分が優先的に変更する項目は使い慣れた場所にボタンがあった方が手際良く扱えますよね。
ファンクションメニューの具体的な設定方法は以下の通りです。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “セットアップ(黄銅色のアイコン)”を選択
- “操作カスタマイズ”を選択
- “Fnメニュー設定”を選択
- 現状のファンクションメニューが表示されるので、変更したいボタンを選択
- 機能の一覧から新たに加えたい機能を選択
筆者は以下のように設定しています。
ドライブモード | 測光モード | 手ブレ補正 | 認識対象 | フォーカスモード | 美肌効果 | |
ホワイトバランス | サイレントモード | フリッカーレス撮影 | AF時の被写体認識 | フォーカスエリア | クリエイティブルック |
頻繁に使うドライブモードや、写真に効果や色補正を加える美肌効果やクリエイティブルックなどを中心に配置しています。
また、慣れてきてからしっかり使い分けができるよう、オートフォーカスまわりの各種設定もこの中に入れていつでも設定を変えれるようにしてあります。
使い始める前に揃えておきたいカメラアクセサリー3選
カメラの設定とあわせてカメラアクセサリーもチェックしておきましょう。
購入したカメラキット一式だけでは稼働時間や撮影枚数に限りがあるため、十分に写真を撮れない可能性があります。
ここでは十分にα6700で写真が撮影できるよう、あわせて揃えておきたいカメラアクセサリーを厳選して紹介します。
筆者の実体験とあわせてまとめてあるのでぜひ参考にしてみてください!
①予備バッテリー&充電器
カメラ本体に付属するバッテリーとは別に予備バッテリーを用意しましょう。
バッテリー自体が以前と比べ高性能になったとはいえ、カメラの電源を入れたまま歩き回って撮影しているとあっという間にバッテリーが切れてしまいます。
筆者自身最初はバッテリー1つで撮影をしていましたが、残り30%を切ったあたりからハラハラして毎回落ち着きませんでした。
実際におでかけの真っ最中にバッテリーが切れてしまい、夜景やイルミネーションが撮影できなかったこともあります。
カメラに差し込んでいる物とは別にもう一つ満タンのバッテリーを用意しておけば、朝から一日中撮影しててもバッテリー切れの心配がありません。
バッテリー残量を気にすることなく写真撮影に集中できるのはとてもありがたいですね!
また、α6700本体には充電器は付属していないため、バッテリーの充電器もあわせて用意しましょう。
充電器がない場合、カメラ本体を使って充電をすることになりますが、長時間充電するとカメラ本体も熱くなるので、負荷を考えるとあまり得策とはいえません。
充電器を用意しておくことでカメラに余計な負荷をかけることなく充電ができます。
バッテリーと型番の合った充電器でないと充電ができないので注意してください。
②SDカード
SDカードは予備を含めて2枚以上持つようにすると安心して撮影が楽しめます。
SDカード一枚でも写真撮影はできますが、容量がいっぱいになるとそれ以上撮れなくなってしまうので長時間写真をとる時は不安になりますよね。
筆者自身、最初に一眼カメラを買った時は16GBくらいの安いSDカードを使っていました。
当時はSDカード自体が高く、カンタンに手が出せなかったんですよね…。
ですが、一泊二日の旅行にカメラを持っていったらあっという間にデータがいっぱいになってしまい、肝心なときにほとんど撮れないという苦い経験をしました。
それ以降はSDカードを追加で一枚購入し、2枚のSDカードを差し替えることでデータの容量を確保するようにしました。
現在は大容量のSDカードに乗り換えて一枚使いで運用しています。
しっかりとした解像度の写真を保存するため、データ容量が多いにこしたことはないですね!
最近では128GBでも安いものなら2,000円以下で購入できるので、予算の範囲内でなるべく大容量のSDカードを持つと安心して撮影ができます。
③レンズペン
カメラのお手入れグッズとしてレンズペンはぜひ揃えておきましょう。
撮影してる間はレンズが剥き出しなので細かいホコリや汚れがついてしまうのですが、タオルやウェットティッシュで拭き取ると跡がついてしまいます。
レンズペンは片方が目立つホコリを吐き出すブラシ、もう片方が細かいゴミを拭き取れる清掃用のチップになっていて、簡単にレンズを綺麗にすることができます。
レンズが汚れてしまうとせっかくの写真が台無しになってしまうため、筆者自身こまめにレンズペンで掃除をするようにしています。
約2,000円前後でレンズ汚れのストレスから解放されるので、お手入れグッズの中でもコスパはダントツです!
自分好みの設定にしてカメラライフを快適にしよう!
今回はα6700を使い始めるまえに済ませておきたい設定についてまとめました。
よく使う機能は使う人や普段撮影する物によって全く変わります。
最初のうちに自分にあった設定に変更しておくことでより快適にカメラ撮影を楽しむことができます。
本記事を通じて一眼カメラα6700をより自分好みにカスタマイズできる一助になれば幸いです。
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