α6700を購入したけど、色々機能が増えてて操作がしづらい。
新しい機能を取り入れつつ、今までのような使いやすい設定のカスタマイズ方法が知りたいな。
そんな方にむけてこの記事を書いています。
2023年7月に、およそ4年ぶりとなるα6000シリーズの新作α6700が発売されました。
α6000シリーズはフルサイズのカメラよりも見た目はコンパクトでありながら中身はフルサイズに負けない高機能を備えた一眼ミラーレスカメラで、カメラ初心者の方でも扱いやすいモデルとなっています。
そのため、子どもが生まれて写真を撮るようになったパパさんなどにも人気の高いシリーズとなっています!
筆者もこれを機にα6700を新しく購入。
大幅な性能アップに驚きながら楽しく使っています!
ですが、新しいカメラに買い換えると同じメーカーでも設定やメニューの配置が変わっているもの。
いままで使ってたボタンに違う機能が設定されてるととても扱いづらいですよね。
慣れてしまえば問題ないのですが、もし以前の設定の方がやりやすいのであれば最初に設定を変更するのがおすすめです。
特にα6700はオートフォーカスの機能が充実している代わりに、デフォルト設定だと思い通りにピントがあわないことも…。
自分に合った設定にカスタマイズすることで新しいカメラもグッと扱いやすくなります。
今回は5年以上使ってきたα6000からα6700に乗り換えた筆者の体験もあわせて、α6700のおすすめ設定について記事にまとめました。
この記事を通じて新機能満載のα6700を自分好みの扱いやすいカメラに変身させることができます。
具体的に何が新しくなったか
まず、設定変更を加えるにあたりα6700と従来機の大きな変更点について紹介します。
従来機と比べて大きく変化したのは以下の二点です。
それぞれ詳しく解説します!
背面モニターのタッチパネル化
これまで背面にあるモニターはコントロールキーのみで操作可能でした。
α6700になってからはタッチパネルとして使えるようになったので、より手早く設定を変えれるようになりました。
モニタで被写体をとらえながらタッチで設定を変えれるのはスマホのカメラを使ってる感覚に近いですね!
フロントダイヤルの追加
これまではダイヤルが上部と背面の2箇所しかありませんでした。
それぞれのダイヤルには”シャッタースピード”と”絞り値”が割り振られているため、”ISO感度”はカメラ背面にあるコントロールボタンの右ボタンを押してから設定を変更する必要がありました。
フロントダイヤルが加わったことでマニュアル撮影で基本となる要素シャッタースピード・絞り値、ISO感度をすべてダイヤルで直接設定できるようになりました。
上記内容を加味しつつ設定を加えていきます。
使用前に確認したいカスタム設定
一眼カメラは、初期状態のままだとやや扱いづらい設定がいくつかあります。
これから紹介する設定を見直し、カメラの機能を万全に使えるようにしましょう。
画質をエクストラファインに
見落としがちですが、α6700のデフォルト設定ではカメラの画質は最高画質になっていません。
メモリーカードの容量に余裕が無い等特別な理由がなければエクストラファインに設定しましょう。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “撮影(赤いアイコン)”を選択
- “画質/記録”を選択
- “JPEG画質(保存形式がHEIFの場合はHEIF画質)”を選択
- “エクストラファイン”にチェック
ノイズ低減を切る
暗いところなどでシャッター時間を長めに設定して撮影すると、ノイズを低減する処理をはさむことがあります(ノイズリダレクション)。
ですがこの処理はかなり時間がかかる上、処理中はカメラの撮影ができません。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “撮影(赤いアイコン)”を選択
- “長秒時ノイズ低減”を選択
- “切”にチェック
ノイズ低減処理中に次のシャッターチャンスがきちゃうとみすみす逃しちゃうことに。
ノイズの低減処理はアプリでもある程度でいるので、カメラ側では切った方が撮影に集中できます。
フォルダ形式を”日付け形式”に
写真のフォルダ名を標準形式から日付形式にすることで写真管理が楽になります。
標準形式では「フォルダー番号+決められた記号」の組み合わせだったのが、日付形式にすることでフォルダー名が「フォルダー番号+撮影した日付」に変更されます。
撮影した日付がフォルダ名に直接記載されるので、そのままパソコンに突っ込んでもいつ撮った写真か判断がつきやすくなります。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “撮影(赤いアイコン)”を選択
- “ファイル”を選択
- “ファイル/フォルダー設定”を選択
- “フォルダー形式”を選択
- “日付形式”にチェック
MF時のピント拡大時間を”無制限”に
MF(マニュアルフォーカス)に設定すると、レンズのリングを回すことで手動でピント合わせができるようになります。
花火などのように一瞬でシャッターチャンスが終わってしまうような被写体は、あらかじめピントの合う距離を決めて固定ができるMFの方が綺麗にとれます!
被写体がぐっと拡大されたモニターを見ながらピントを微調整できるのがこの機能のメリットです。
その際、狙ったところにピントが合うようモニター上で被写体を拡大表示にすることができます。
とても便利なのですが、この機能はデフォルトの状態だとレンズのリングを回している間しか拡大されず、一度リングから手をはなしてしまうとあっという間に拡大表示が解除されてしまいます。
微調整をかけて、どんな具合かモニターを確認していたところで拡大表示が解除されてしまうので、地味にストレスがたまります。
このピント拡大時間を設定で”無制限”にすることでピントをじっくり吟味しながら調整することが出来ます。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “フォーカス(紫色のアイコン)”を選択
- “ピント補助”を選択
- “ピント拡大時間”を選択
- “無制限”にチェック
ピーキング色
ピーキング色は白飛びおよび黒つぶれをおこしている箇所をモニター上で表示してくれる機能です。
ある一定ライン以上明るすぎたり、暗すぎた場合はその箇所が警告色で塗りつぶされます。
わかりやすい色を設定できるほか、どの程度の白飛び黒潰れを検知するかといった感度も変えられるので、自分好みに設定していきましょう。
自分好みに変えたい設定
フロントダイヤルの追加に背面モニターの使い勝手向上。
それに加えてオートフォーカスの機能が充実したこともあり、以下のボタンも設定の幅が大きく広がりました。
- 背面モニターからタッチ操作できる”ファンクションメニュー”
- カメラ背面に設置された”コントロールボタン”
これらを自分好みにカスタマイズすることで、グッと扱いやすくなります。
それぞれの設定方法を詳しく解説します!
ファンクションメニューの設定
ファンクションメニューは前モデルからかなり変更が加わっています。
特にこれまで自分が多用していた機能は使い慣れた場所にボタンがあったほうがミスも減らせるし手際良く扱えますね。
設定方法は以下の通りです
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “セットアップ(黄銅色のアイコン)”を選択
- “操作カスタマイズ”を選択
- “Fnメニュー設定”を選択
- 現状のファンクションメニューが表示されるので、変更したいボタンを選択
- 機能の一覧から新たに加えたい機能を選択
筆者は以下のように設定しています。
ドライブモード | 測光モード | 手ブレ補正 | 認識対象 | フォーカスモード | 美肌効果 | |
ホワイトバランス | サイレントモード | フリッカーレス撮影 | AF時の被写体認識 | フォーカスエリア | クリエイティブルック |
頻繁に使うドライブモード・ホワイトバランス、あとは写真に効果や色補正を加える美肌効果やクリエイティブルックなど、普段からよく使う機能を中心に配置しています。
また、慣れてきてからしっかり使い分けができるよう、オートフォーカスまわりの各種設定もこの中に入れていつでも設定を変えれるようにしてあります。
コントロールボタンの設定変更
あわせてカメラのボタン設定を変更します。
設定方法は以下のとおりです。
- “MENU”ボタンを押してメニューを開く
- “セットアップ(黄銅色のアイコン)”を選択
- “操作カスタマイズ”を選択
- “カスタムキー/ダイヤル設定”を選択
- 各箇所ごとに分類された現状のボタン配置が表示されるので、変更したボタンを選択
- 機能の一覧から新たに加えたい機能を選択
筆者は以下のように設定しています。
ボタン01(上)フォーカススタンダード | |
ボタン02(左)ドライブモード | |
ボタン03(右)ホワイトバランス | |
ボタン04(下)露出補正 |
変更を加えたのは右側ボタンです。
これまではISO感度の設定メニューを開くボタンで、α6700もデフォルトでは同じ設定になっています。
ですが、今回ISO感度はコントロールボタンのホイールも回せば変更可能なので、ボタンの配置変更等は行わず、普段よく使うホワイトバランスの設定を新しく追加しました。
使い始める前に合わせておきたいカメラアクセサリー
カメラの設定とあわせて、揃えておきたいのがカメラアクセサリーです。
カメラ本体とレンズに加えてSDカードがあれば撮影は可能ですが、これらを揃えておくことで普段の撮影がぐっと便利になります。
予備バッテリー&充電器
カメラの電源を入れたままあちこち撮ってまわってるとあっという間にバッテリーが切れてしまいます。
バッテリー自体が以前と比べ高性能になったとはいえ、何泊かするような旅行ではそれでも足りないですね。
昔のモデルを使っていた時の話ですが、筆者自身最初はバッテリー1つで撮影をしていました。
残り30%を切ったあたりからハラハラして落ち着きませんでした。
実際におでかけの真っ最中にバッテリーが切れてしまい、夜景やイルミネーションが撮影できなかったこともあります。
そこでおすすめしたいのが予備バッテリーの持参です。
カメラに差し込んでいるのとは別でもう一つ満タンのバッテリーを用意してあれば、朝から一日中撮影しててもバッテリー切れの心配がありません。
また、バッテリーと合わせて揃えたいのがバッテリーの充電器です。
α6700本体には充電器は付属していません。
どうやって充電をするかといえば、カメラ本体を使って充電をすることになります。
長時間充電するとカメラ本体も熱くなるので、カメラを長く使いたい場合あまり得策とはいえません。
充電器を用意しておくことでカメラに負荷をかけることなく充電ができます。
バッテリーと型番の合った充電器でないと充電ができないので注意してください。
SDカード
これがないと写真を撮っても保存することができません。
一眼カメラ購入時にあわせて購入された方は多いと思いますが、容量が少ないとあっという間に埋まってしまいます。
筆者自身、最初に一眼カメラを買った時は16GBくらいの安いSDカードを使っていました。
当時はSDカード自体が高く、カンタンに手が出せなかったんですよね…。
ですが、一泊二日の旅行にカメラを持っていったらあっという間にデータがいっぱいになってしまい、肝心なときにほとんど撮れないという苦い経験をしました。
それ以降はSDカードを追加で一枚購入し、2枚のSDカードを差し替えることでデータの容量を確保するようにしました。
現在は大容量のSDカードに乗り換えて一枚使いで運用しています。
しっかりとした解像度の写真を保存するため、データ容量が多いにこしたことはないですね!
最近では128GBでも安いものなら1,525円(税込)ほどで買えてしまうので、予算の範囲内でなるべく大容量のSDカードを持つと安心して撮影ができます。
レンズペン
カメラのお手入れグッズとして最低限もっておきたいのがレンズペンです。
カメラを使っててとにかく困るのがレンズの汚れ。
撮影してる間はレンズが剥き出しなので、細かいホコリや汚れがレンズに付着します。
せっかく綺麗な写真を撮れたと思ったのにホコリの影が写り込んでしまったらいやですよね。
レンズを拭こうにもタオルやウェットティッシュでは拭いたあとがついてしまいかえって逆効果。
場合によってはレンズに傷がはいってしまうことも…。
そこでレンズペンが重宝します。
片側がブラシで片方が清掃用のチップになっていて、目立つホコリはブラシで掃き出し、細かな汚れをチップで拭き取ることで簡単にレンズを綺麗にすることができます。
特に清掃用のチップはしっかり拭いてもレンズに傷や跡がつかずピカピカになります!
文字どおりペンのような形状で全くかさばらないので、筆者自身撮影するときはいつも持ち歩いています。
自分好みの設定にしてカメラライフを快適にしよう!
今回はα6700を使い始めるまえに済ませておきたい設定についてまとめました。
よく使う機能は使う人や普段撮影する物によって全く変わります。
最初のうちに設定をしっかり確認して、カメラでの撮影がより快適になれば幸いです。
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