一眼カメラを買おうと思うけど、高い買い物だし失敗したくない。初心者向けのカメラってあるものなのかな?
そんな方に向けて記事を書いています。
一眼を買ってみようと考え、webサイトや直接お店に足を運んでみると、大小様々なカメラがならんでいるかと思います。
ただ、細かいスペックではどれがどうすごいのかわからないし、写真の見本を見せられても本当にそんな写真が撮れるのかも実感としてわかない。
「結局初心者向けのカメラがわからない」と感じたことはないでしょうか?
筆者自身、はじめて一眼カメラを購入するときはとても迷いました。
筆者は、職場ではα7Rⅱという一眼カメラを使用していますが、プライベートではそれよりひとまわり小さいα6000という一眼カメラを使用しています。
α6000は初めて購入したカメラではありますが、5年以上愛用しています。
「ミラーレスカメラ」と呼ばれるもので、よくみる一眼レフのカメラと比べるとやや小型で軽いのが特徴です。
一眼レフのような大きなカメラを想像している方にとっては安っぽい印象を受けてしまうかもしれませんが、実際は一眼レフにも負けないパワフルな性能をしています。
初めてカメラを買おうと考えている方にぜひおすすめしたいので、今回は小型のミラーレスカメラについてお話させていただきたいと思います。
(2023年8月13日更新)
同シリーズの最新モデルα6700を購入しました。
実際の使用感とあわせα6700の気になる機能を記事にまとめています。
カメラの大きさによる性能の違い
そもそも、カメラの大きさが違うとなにが変わるのでしょうか。
例外はありますが、大きな点として「センサーのサイズ」と「ファインダの方式」の二点が上げられます。
センサーのサイズ
一眼のカメラには光を受け止める「センサー」と呼ばれるパーツがあり、主流のもので以下の三つのサイズバリエーションがあります。
- フルサイズ
- APS-C
- マイクロフォーサーズ
フルサイズが一番大きく、マイクロフォーサーズが一番小さいサイズになります。
サイズが大きくなるほど画質が良くなり、同じレンズを使ったときの画角が広くなる一方、センサーサイズが大きくなるほどボディ自体も大きくなる傾向にあります。
ファインダ(カメラののぞき窓)の方式
一眼レフの「レフ」は「反射(reflex)」の略で、レンズから入った光をカメラ内部にある鏡で反射してカメラのファインダ(のぞき穴)に像を写しています。これを光学ファインダといいます。
カメラ本体に鏡が入っている分重くなるんですね。
ミラーレスカメラはその鏡の代わりにセンサーが取り込んだ光を映像に変換し、ファインダや背面モニタに映します。
こちらは電子ファインダといいます。
実際に反射された景色がうつりこむ光学ファインダの方が電子ファインダよりも映像が鮮明ではありますが、鏡そのものをなくすことでミラーレスは小型・軽量化された設計となっています。
デジタルの進歩で、その鮮明さも大差がなくなってきました!
小型のミラーレスがおすすめな理由
ではなぜ大小様々あるカメラから小型のミラーレスカメラをおすすめするのか。
筆者の経験から言わせていただくと、初心者にとって重要なのは「カメラ自体の性能」より「カメラの扱いやすさ」と言えるからです。
ここからは小型ミラーレスは一眼レフと比べてどう扱いやすいのか詳しくお話ししますね!
軽くて持ち歩きがしやすい
ボディそのものが軽い。
なんといってもこれが一番です。
1日中首にぶら下げていても首や肩が疲れません。
職場で使用しているα7R2もミラーレスですがフルサイズのカメラなので
α6000よりもひと回り大きく、本体のみで600g。
レンズを付けると1kg弱ほどの重さになります。
仕事ではこれと三脚をもって外を撮影して回ることもあるのですがやはり長いこと歩いていると首が疲れてきます。
仕事であればともかく、普段おでかけにいくたびに1kgの荷物を抱えて出るというのはあまり気はすすみません。
初心者ならなおさら。
一方α6000は本体のみでおよそ300g前後といったところ。
レンズをつけても600g程度ですむ場合が多いです。
望遠などの大きなレンズをつけなければ首から下げてる分には重さは気になりません。
気合が入っている最初のうちはともかく、慣れてきたときに荷物になるからと置いていってしまうのはもったいないですね。
普段から持ち歩きたいものだからこそ、でかけるときにさっと持ち出せるのは大きなメリットだと思っています。
比較的低価格で買える
センサーサイズが小さく、ミラーを無くしている小型カメラは価格も比較的安くすむ場合が多いです。
フルサイズの一眼レフを購入しようとすると、レンズ抜きの値段でも20万を超える場合がほとんど。
実際にはレンズの他にもSDカードや予備バッテリーなど、利便性を考えると買い足した方が良いアイテムがいくつかあるので、実際にフルサイズの一眼レフを買い込むと3・40万くらいにはなってしまいます。
一方、僕が使用しているα6000はやや古い型ではありますがダブルズームレンズのキットでも10万は割っています。
筆者は本体が安く済んだ分、撮影機材などをいくつか買い足しました。
中には「コレがあるのとないのとで便利さが全然違う!」というのもあったので、カメラ本体が安く買えたのはとても良かったと思っています。
当然その分性能を削ることになるのですが、センサーサイズの変化による画質の差(解像度・ボケ具合など)はよほどしっかり写真を観察するか、多くの写真を見てきた方でないとパッと見では気づきません。
画角についても、視界が狭く感じるようであれば広角レンズを購入すればより広い画角での撮影が可能になります。
センサーサイズも光学ファインダもより良いものを求めるのは「写真撮影に慣れてから」で十分なんですね。
それでも中身は本格的な「一眼カメラ」
価格・サイズの話でいうと、もう一つ「コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)」という選択肢もあります。
値段も1~3万円ほど。レンズも本体に収納されるのでポケットに収まります。
ではなぜコンデジではなくミラーレス一眼をおすすめするのか?
それこそズバリ「レンズによる拡張性」です。
一眼カメラの魅力はレンズを交換することで写真の表現幅を広げたり、普通では撮りづらい状況でも対応できる点にあります。
コンデジの場合はレンズが変えられないため撮影できる写真の表現幅に限りがありますが、ミラーレスであれば必要に応じてレンズを買い足すことであらゆる写真の撮影が可能になります。
コンデジと一眼レフのいいとこどりをしたのがミラーレス一眼ですね!
ゆくゆくは必要に応じてレンズや本体に投資を
ここまで小型ミラーレス一眼のメリットをお話してきましたが
やはりフルサイズ一眼レフと比較すると写真の画質に差がでてきます。
レンズも標準で付属しているレンズのままであればコンデジやスマートフォンカメラと撮れる写真はそこまで変わりません。
まずは一眼を使った写真撮影に慣れていき、物足りなさを感じてきたら画角の違うレンズを買ってみると良いと思います。
当面の間はそれでも十分カメラ撮影を楽しめるはず。
そしていよいよ手持ちのカメラでは物足りなくなってきたら、そこではじめてよりハイスペックな一眼カメラの購入が視野に入ってくるのだと思います。
最後に
一眼カメラは、それぞれメーカーやカメラごとに独自の特性がありますが、それらをいかせるのはあくまでカメラの知識がついてからの話。
それでも初心者が買って少しでも後悔せずにすむよう、ざっくりとした基準として「取り回しがきいて安い。けど一眼としてちゃんと機能する」小型のミラーレス一眼をおすすめさせていただきました。
一眼カメラ購入検討の参考になりましたら幸いです。
コメント