一眼で写真をとると全体が暗くなってしまう。
パッと明るい写真を撮るにはどうしたりいいんだろう?
そんな方にむけてこの記事を書いています。
一眼カメラで撮影してて思っていたより写真が暗く感じた経験はありませんか?
筆者自身、撮影してあとから確認したら写真が暗くてげんなりした事が過去に何度もありました。
カメラの設定や撮り方を変えるだけでも写真の明るさはガラっとかわります!
今回は一眼カメラを5年以上使い続けている筆者がこれまでの経験から学んだ、写真が暗くなってしまう際の原因と対処法について解説していきます。
この記事を通じて、一眼カメラで写真を撮って暗くなってしまった時にどうすれば良いかわかります。
一眼で撮った写真が暗くなる原因
一眼で撮った写真が暗くなるのは、周りの環境に対して光を取り込むカメラ側の設定が適切じゃないことが原因です。
一眼はシャッターの開き具合や閉じるまでの時間を調整して取り込む光の量を変えているため、適切な設定ができていないと暗い写真になってしまいます。
特にお部屋などの屋内で撮影している場合が顕著で、一見蛍光灯で明るく照らされているようでも一眼のセンサー越しだと光が足りていないことがあります。
特にカメラモードをオートで撮影すると暗くなりがちですね。
いちばん確実なのはマニュアルモードで基本となる撮影設定を手動で変更する方法です。
マニュアルモードについては以下の記事でも詳しく解説してあります。
あわせて参考用に筆者が写真を明るくする際のカメラの設定も明記してあります。
カメラの設定は筆者の使用カメラα6700をベースにしています。
ご自身のカメラにあわせて設定は細かく調整していくとより良い写真が撮れるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
一眼で撮った写真が暗くなる時のカメラの設定変更方法
一眼で撮った写真が暗くなる時のカメラの設定変更方法は以下の通りです。
ですが、どの設定もやりすぎると写真の写り方がかわってくるため注意が必要です。
では各設定を変更するとどのように写真うつりが変わってくるのか、詳しく解説していきます。
シャッタースピードを長くする
シャッタースピードを長く延ばすと単純に光を取り込む時間が長くなるため写真が明るくなります。
とりあえず明るさを確保するならここからいじりますね!
ですが、光を取り込む時間が長くなるとそのぶん被写体がブレやすくなります。
走り回る子どもなど、被写体が激しく動く場合はあまりシャッタースピードは伸ばせません。
また、1秒以上の長い時間シャッターを開け続けるとわずかな動きもブレにつながり、動く被写体は写真にうつらなくなってしまいます。
シャッタスピードは原則1秒より短く抑えるようにしたいですね。
おおまかな目安ですが、普段筆者が写真を明るくしたい場合以下の設定よりシャッター速度が長くならないようにしています。
F値(絞り値)を下げる
F値(絞り値)を下げると、シャッターをより大きく開いて光を取り込むことができます。
同じ時間シャッターを開けた場合でも、より大きく開いていた方が光を沢山取り込めますね。
一見シャッタースピードを変更するより有効にみえますが、F値をかえて撮ると写真の印象がガラッとかわります。
F値を変えて大きく変わるのは被写界深度と呼ばれるものです。
これは撮影時にカメラからどの程度離れたところの範囲にピントを合わせるかをしめしたもので、F値を下げるほどこの範囲が狭くなっていきます。
狭くなると、ピントを合わせたところ以外の場所がより強くボケるようになります。
あまりに狭いと、人の写真を撮っても顔はピントがあってても肩や輪郭がボケてるような写真になってしまいます。
ISO感度をあげる
ISO感度をあげるとカメラのセンサーがより多くの情報を取り込もうとするので、光の量を変えることなく擬似的に写真を明るくすることができます。
そのかわりこちらも上げすぎるとノイズが掛かりやすくなり、全体的にザラザラした写真になります。
単純に写真の画質が落ちるので、筆者はあくまで最後の微調整として使うに留めています。
周囲の環境を変える方法
上で説明したとおり、カメラ側の設定は強くかけすぎるとと写真うつりに影響がでやすくなります。
カメラ側の設定だけでは限度があるということですね。
そこて、ここではカメラ設定ではなく周囲の環境を変えて露出アンダーを解消する方法について解説します!
周囲の環境をうまくかえて光を多く取り込むことが出来ればカメラの設定に頼らず明るい写真を撮ることができるようになります。
撮影するときに向きや角度を変える
主に屋外で撮影する時の方法です。
たとえば外で撮影していて周囲は程よく明るいのに人物だけ暗くなってしまう場合、被写体の後ろに光源(太陽)がある逆光状態が考えられます。
カメラの設定を変える場合、人物の明るさが適切になるよう調節するわけですが、そうすると周囲の景色が真っ白に飛んでしまいがち。
そんなときは撮る側が違う角度から撮影するだけでも解決することがあります。
この場合は撮影する側が太陽を背にして撮れば解決しますね!
このように撮影するときに被写体やカメラマンの配置や向きを変えるだけでも写真の明るさは変えることができます。
逆光や明暗差で被写体が暗くなったり背景が白く飛んでしまう際の詳しい対処法は以下の記事でも詳しくのせています。
窓際など、外の光が入るところを背景にする
こちらは主に屋内での方法です。
室内で撮影する場合、天井の明かりだけでは足りない場合が多いです。
特に昼間は窓の外から太陽の光が入り込むので余計に暗く感じますね。
そんなときは窓の外からの明かりを利用する方法が有効です。
特に料理等は室内の明かりより太陽の明かりの方が自然な色に近くなるためより美味しそうに撮ることができます。
注意点としては窓の外からの光を利用するのでほとんどの場合逆光になってしまうこと。
手前側が暗くなりやすいので、気になる場合はレフ板や白い紙などをカメラの前に立てて光を回り込ませると自然な明るさになります。
撮影ボックスで環境を整える
室内で撮影したいけど窓がなくて陽の光が入ってこない。
天気や時間帯で色味や明るさが変わる陽の光より安定した光が欲しい。
そんな場合は撮影ボックスを使用する方法が有効です。
撮影ボックスとは主に商品撮影などで使用できる小物向けの簡易スタジオのことで、内側が真っ白なボックスの上部にLEDライトが取り付けられています。
上部のLEDライトと側面の白壁が環境光になるので、このボックスに商品を入れると部屋の環境に左右されることなく一定の明るさ・色味を維持して撮影することができます。
自作のl小物などを綺麗かつ手軽に見せたい場合は撮影ボックスを持っておくととても便利です。
ストロボ(フラッシュ)を利用して光を確保する
室内での明るさ確保の方法としてストロボをつかうやり方もあります。
こちらも別売りの物になりますが、カメラに取り付けて使うので場所をとることがなく、電池でうごくので電源がなくても手軽に扱うことが出来ます。
ストロボを使う際のポイントは直接フラッシュを被写体に向けないこと。
フラッシュを直接被写体に向けて撮影すると、被写体だけが極端にあかるく周囲が暗い不自然な写真になってしまいます。
ちょうど使い捨てカメラで撮ったような写真になります。
逆にこういうレトロな写真が好きな方もいらっしゃいますね!
ストロボは天井もしくは左右どちらかに向けて撮影をします。
そうすると光が壁や天井に反射して光が柔らかくなり、自然に明るい写真を撮ることができます。
そのため、ストロボを購入する際は上下左右で角度が変えられるものを選ぶようにしましょう。
光をうまく取り込んで適正な明るさの写真を撮ろう
今回は一眼カメラで撮影したときに暗くなってしまう原因と対処法についてお話ししました。
最初にお話ししたとおり、カメラの設定はあくまで筆者が使用しているカメラを基準にしています。
一眼カメラによって同じ設定でも写真写りは大きくかわるので、最終的にはご自身のカメラにあわせて設定を細かく調整していきましょう。
撮影方法についても工夫次第で明るさを確保するやり方はたくさんあります。
慣れてきたらぜひご自身にあった撮影方法を模索してみてください!
一眼カメラで撮影して写真が薄暗くなってしまったときに、明るさ問題を解決する手助けになれば幸いです。
コメント