「子どもが生まれていよいよパパになる!やる気はあるけど、具体的にどうしたらいいのだろう?」
「パパとしてできることをやってるつもりだけど、これで大丈夫かな?」
そんな方に向けてこの記事を書いています。
これから赤ちゃんが生まれるパパさん、おめでとうございます。
新しい家族が増えて環境が変わる楽しみがある一方、パパとして一体何をしていけばいいのかわからないという不安もあるかと思います。
僕自身も最初パパとしてのモチベーションは高かったのですが、具体的にどうすれば良いのかわからずにいました。
そんな中妻におすすめされたのが「新しいパパの教科書」という育児本。
この本の内容を行動の軸とし、二年間妻と一緒に育児にはげみました。
まだまだなところもありますが、この2年間はパパとしてしっかり家族を支えられたと思っています。この本にはかなり助けられました。
これからパパになる方にもぜひ読んでいただきたいと思ったので今回はこの本について紹介させていただきます。
パパとして大切なことが沢山書かれた育児本

- プレパパ~3歳児パパくらいまでを対象にした育児本
- 育児・家事のことはもちろん、利用できる制度やお金の話などが網羅的に書かれている
- パパとしての考え方、そして夫としての考え方について書かれている
この本はこれからパパになる方~3歳児くらいのパパさんが対象です。
オムツ替え・お風呂・子どもとの遊びといった育児にまつわることをはじめ
家事・仕事・お金・法律・交流といったパパになる上で必要な基礎知識が広く書かれています。
それに加えて、パパになる上での心構えや考え方についても触れていて、なるほどと思わされる事柄が多いです。
僕が特に印象に残ったところはパパ育児の要は「ママのケア」であるということ。
子育てに専念しているママは「大人と会話したい!」という切実な悩みを抱えています。子どもが赤ちゃんの頃や、子どもが病気のときなど、どうしても自宅に閉じこもりがちなママは、日中におしゃべりする大人がいないのです。
引用元:NPO法人ファザーリング・ジャパン(2013年)「新しいパパの教科書」株式会社 学研プラス(32ページ)
この文章にはハッとさせられました。
お互い共働きだったので普段あまり日中のことを気にかけることはなかったのですが、育児休暇に入るとママの話し相手は言葉が通じない赤ちゃんのみなんだなと。
考えてみれば当たり前の話なのですが、この文章を読むまでは僕自身も、育児・家事を積極的にやればパパとしてOKと思っていたのです。
パパとして大切なことは、ママの話をちゃんときいて「ママの目線」になって共感すること。
家事育児も大事ですが、まずはママの気持ちをケアしてパートナーシップの土台を作るところがパパへの第一歩なのだと学ばされました。
項目ごとに細かく分けられていて、後から読み返しやすい

内容もしっかりしているのですが、この本は作り方にも工夫がされています。
この本の良かった点をまとめると下のようになります。
- 一項目ごとのページが少なく読みやすい
- 疑問や悩みに対する解答がわかりやすく書かれている
- すぐに実践にうつせる事柄が多い
- 読み返すたびにあらたな発見・気づきがある
この本は全6章にわたりパパになるうえで必要な情報が書かれていますが、それぞれ細かく項目で区切られており、その一項目も2~3ページ程度で完結しているのでとても読みやすくできています。
大切なところは黄色でマークされていて目にとまりやすく、それぞれ疑問に対する結論が見出しで書かれているため、本文を流し読みで済ませても大切なところは頭にはいるようになっています。
この特性から、この本はあとから読み返すのに向いています。
項目の文頭はパパの疑問や悩みからはじまるため、いま自分が抱えている悩みや疑問をキーワードに解決法がのったページを探すことができます。
育児は段階的にやることが変わってくるので、一度じっくり読んで完結する作りより状況に応じてなんども読み返せる作りにした方が使いやすいのでしょう。
その点でもこの本はよくできているなと思いました。
僕自身子どもが生まれた当初はオムツ変えやミルクのあげ方などを重点的に読んでました。
今は2歳をすぎたあたりなので、トイレトレーニングの時期に入ります。
同時にイヤイヤ期でもあるので、発達の項目やトイトレの項目がとても役立っています。
特に悩みごとがない場合でも、時折見返すと「あぁこれはできてなかったな」とか「無意識にやってたけどこれはこうしたらいいんだ」といった新しい気づきが得られます。
解決法についても特に難しいことは書かれていないので(育休取得など一部例外はありますが)気づいたらすぐに実践にうつせるのもこの本の良いところです。
パパさんによってはモチベーションを下げてしまうことも

この本は育児に対して前向きな考えを持っている方には向いていますが、育児への関心が低いパパさんの「考え方を変えるために読んでもらう本」としてはあまり向きません。
理由としてはこの本には「これまでのパパのあり方を改めて育児に積極的な新しいパパにシフトするべき」というメッセージがかなり強く込められているためです。
例えば、この本の第1章は「パパ育児のススメ」としてパパ育児の考え方が記されているのですが、その中に「あるべき父親像のOSをバージョンアップ」という見出しがあります。
本文には1990年代〜2000年代にかけて父親像のあり方が「夫は外で働き妻は家庭を守る」から「男女が共に働き、共に育てる」というあり方に変わってきた様子がグラフと一緒に書かれていて、最終的には「父親像の考え方(OS)が古い方は、その旧OSをアンインストールして新OSを入れ直してください。」といった内容になっています。
書かれていることはとても素敵なことだと思うのですが「外で稼いでくるのが父の役目だ」と思っていたパパさんがこれを読んだら「自分のやり方を否定された」と感じてしまうかもしれません。
その場合は無理に一から読もうとせず、育児の基礎知識を確認する参考書として活用したほうが良いと思います。
最後に
僕自身パパになるにあたりさまざまな疑問や悩みを解決してもらいました。
そしていまでもわからないことがあるたびに本を開いて確認しています。
これからパパとしてがんばりたいと思ってる方の助けになれたらと思い、この本を紹介させていただきました。
これからパパとしてがんばりたいと思ってる方の背中を押してくれる心強い一冊だと思うので、ぜひ一度目を通してもらえたらうれしいです。
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