アレクサが便利って話を聞くけど、具体的にどう便利なの?
デメリットもあるんじゃない?
そんな方に向けてこの記事を書いています。
スマートAI”アレクサ”はスマートスピーカーに言葉で直接話しかけることで様々な指示ができる便利な機能ですが、わざわざ買うほどのものなのかいまひとつピンとこないという方は多いのではないでしょうか。
実際筆者自身も使ってみるまでは具体的にどんなメリットがあるのかわかっていませんでした。
今回はアレクサを買う上で欠かさず把握したいメリット・デメリットについて紹介いたします。
実際に筆者がアレクサを3年以上使って体感した事とあわせて紹介するので、購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
アレクサってなんのために使うの?
アレクサはスマートスピーカーを通じて日常のちょっとした手間を肩代わりしてもらうために使います。
本来自分が直接動いてやらなければいけない作業をアレクサに一声かけるだけで代わりに行ってくれるので、日々の負担がぐっと軽くなります。
一例をあげると、以下のようなことを代わりにやってもらうことが可能です。
一つ一つは小さいことでも、すべて声をかけるだけで代わりにやってくれるためやることがたくさんあって手が回らないような人ほどアレクサはおすすめできます。
実際必要なの?アレクサのデメリット
アレクサを使っている話をよく聞くようにあったけど、そこまで必要なのかわからない方も多いのではないでしょうか。
実際使いこなせれば大変便利なのですが、実はアレクサ本体をドンと置いただけでは機能を十分に活かせません。
IoTをはじめアレクサを便利に使いこなすには以下のような設定や設備が必要になります。
便利に扱うためには様々な初期設定が必要なんですよね。
ネット環境の設定やアプリとの紐付け、場合によっては新しくアカウントを作る必要もでてきます。
アレクサ導入にあたり追加でコストや手間が発生するのはデメリットと言えそうです。
他にも発音やニュアンスを正確に伝えないと思った通りに操作ができないなどといった扱いづらさもありました。
以下で詳しく解説していきます。
①好きな音楽を自由に聞くには有料プランの加入が必要
アレクサは声をかけるだけで音楽を再生してくれます。
通常、初期設定の状態でアレクサに音楽をリクエストすると、Amazon musicを使用して音楽を再生します。
これだけであれば無料で使えるのですが、曲やアーティストの名前を指定しての再生ができない他、音楽の合間に広告が流れたりと色々不便する要素が出てきます。
筆者はApple Musicの月額プランに入っているので、お気に入りのプレイリストや聞きたい曲がある時はApple Musicと紐付けをして再生しています。
こちらも、月額プランに入っていないとアーティスト名や曲名で音楽をリクエストすることができません。
ただ、曲名にこだわらずBGMとして音楽をかける程度であれば無料のAmazonmusicでも支障はでません。
サブスクを入れてるApple Musicと違って途中広告も入りますが、聞き流している分にはそこまで邪魔にはならないレベルです。
また、普段使っている音楽用デバイスとアレクサをBluetoothで接続することで、音楽アプリの有料プランに登録していなくても好きな音楽やプレイリストが楽しめます。
接続自体も簡単なので、音楽アプリに月々お金を払いたくない!という場合はこちらの方がおすすめです。
詳しいやり方についてはこちらでまとめています。
②スマート家電として機能させるには外部機器が必要
アレクサを利用して家電を操作するスマートホーム。
声をかけるだけで明かりやテレビを操作できるのは憧れですよね!
ですが、アレクサのみを買っても家電を自在に操作できるわけではありません。
家の家電をスマートホーム化するには“スマートリモコン”という外部機器が必要です。
また、スマートリモコンを購入したら今度はおうちの家電で使われているリモコンの情報をスマートリモコンに登録する手間もあります。
家電自体が古いと家電のリモコンがスマートリモコンとうまく連動せず、設定に手間どることも…。
逆に仕組みを理解すると、スマートリモコン経由でいくつもの家具を操作できるほか、元々リモコンに対応していない家電を動かせるようになるなど応用幅がとても広がります。
自分でアレコレ設定してみたいという方にはむしろ便利かもしれません。
③便利に使いこなすには定型アクションなどの設定が必要
アレクサに指示を出す場合、アレクサに指示を受付できる状態にするため最初に「アレクサ」と声をかける必要があります。
ひとつ指示を与えるだけなら問題ないのですが、たとえば複数の家電を操作しようとすると
アレクサ、テレビつけて
アレクサ、エアコンつけて
アレクサ、リビングの照明をつけて
と言った具合にその都度アレクサを呼びかける必要があります。
筆者も最初のうちは一つ一つ指示を出してました。
正直、テレビをつけてもらってる間にエアコンのリモコンを探して直接つけた方が早かったりしますね…。
しばらく使ってるうちに自分の中で一度に行いたい動作がわかってきたので、それらの動作は後述する定型アクションでまとめることでこの手間は解消できました。
逆にいうと定型アクションのようなカスタマイズをしないとやや不便かもしれません。
④発音やニュアンスを正確に伝えないと思った通りに操作ができない
早口になって発音の一部が抜けてしまったり、単語のつながり方で意味合いが変わるような言葉で指示を出すと正しく認識されないことがあります。
以前、ふと気になり”嗜好品”の意味について調べようとアレクサに声をかけたところ、最初の「し」が認識されず「好」「品」それそれの意味を読み上げる結果になってしまいました。
しかもアレクサは一度その発音を認識すると指示として学習してしまうため、多少言い直しても最初に出した指示と同じ認識になってしまいます。
単語の意味などを調べようとしたり、やることリストや予定を登録するときによくおこりますね。
残念ですが、この問題については現状根本的な解決手段はありません。
ですが、よく使う機能でこういった認識違いが起こる場合に限り定型アクションで解決が可能です。
たとえば「”電気”をつけて」と何度指示をしても“便器”と認識されてしまうとします。
信じられないような聞き間違いですが、実際にありました…。
そんな時は定型アクションで実行条件を「”つけて”と声をかけられたら実行」にして、明かりをつけたい照明の電源をONにする実行内容を登録。
以降はアレクサに
アレクサ、つけて
と声をかければ認識間違いをすることなく明かりをつけることができます。
紛らわしい指示内容を簡潔なものにしたり、長くなりがちな指示内容を一言に縮めたりと、応用幅はかなり広いです!
定型アクションを使いこなせるとアレクサはグッと便利になりますよ!
使いこなせればとても便利!アレクサのメリット
では、デメリットを考慮した上でアレクサにはどんなメリットがあるのかお話しします。
アレクサ1番のメリットは最初にお話したとおり、日常の小さな手間を声をかけるだけでアレクサがやってくれる点にあります。
ニュースや天気などの情報収集はスマホやテレビをつけないといけないし、今日の予定は手帳やカレンダーツールを開かなければ確認ができません。
それらをアレクサが声をかけるだけでかわりに情報を集めて音声で伝えてくれるのです。
気になる情報だけ声をかければ拾えるので、慌ただしい朝もごはんや子どもの支度に集中できます!
わざわざ自分で動かなくても良いというのは一度慣れるともう引き返せないくらいに便利です。
そしてスキルと呼ばれるアレクサ内で機能するアプリケーションを導入することでさらにできることの幅が広がります。
スキルはアレクサアプリ内でカンタンにダウンロード・導入することができます。
これらをカスタマイズすることで、より自分に合った使い方ができるようになります。
では具体的にどんなことができるようになるか詳しく説明していきます。
どこからでも家電の操作ができる
デメリットでも説明したとおり外部機器が必要になりますが、アレクサを使ってスマートホーム化ができると家電の操作が一気に便利になります。
筆者の家では、エアコンとテレビ、照明をアレクサで動かせるようにしています。
テレビの音量を変えたいけどリモコンが手元にない。
子どもの世話で手がはなせないけど部屋の温度を調整したい。
こんな時に声をかけるだけでサッと操作できるのがとても便利です。
なにより便利なのが、アレクサアプリをスマホにインストールしてアカウントを紐付けすれば外からでも家電が操作できるようになります。
外出先でエアコンなどの家電の消し忘れに気づいても、アレクサアプリから電源オフの指示を出せば余計な電気を使ってしまう失敗を防げます。
筆者はスマートホーム用の外部機器として”Switch bot HUB mini”というスマートリモコンを使用しています。
リモコンの登録が比較的用意な上、赤外線の届く範囲がとても広いので置き場所にも工夫できる点が気に入っています。
声かけでカンタンに必要な情報を取得できる
アレクサはインターネットに接続されているので、webサイトの情報を集めることができます。
気になるキーワードやニュースなどをアレクサに話しかけるだけで必要な情報を流してくれるのでとても便利です。
設定を特に変更しなければYahooニュースが流れますが、経済新聞やスポーツニュースなど、自分の好みに合わせたニュースに設定することも可能です。
買い物リストなどを簡単に作って共有・管理ができる。
アレクサにはリスト作成機能があります。
買い物リストやtodoリストなど、用途にあわせたリストを声をかけるだけで作ることができます。
筆者は買い物リストをアレクサを使って管理しています!
終わったタスクや買った商品はタップ一つでリストから消せるので管理もとても楽です!
以下の記事で詳しいやり方などを解説しています。
かけたい音楽に悩む手間が省ける
アレクサはAmazon musicと連動して音楽を再生することができます。
その際に便利なのが「曲名を指定せずテーマや気分に合わせた音楽を流してもらう」ことができる点です。
たとえば、
アレクサ、リラックスできる音楽かけて
アレクサ、夏のアガる音楽再生して
と言った具合に声をかければその気分に合わせた音楽をかけてくれ、
アレクサ、90年代J-POPかけて
アレクサ、最新のヒットソングを再生して
といった具合にジャンルやテーマを指定すればそれに合わせた音楽を再生してくれます。
筆者自身子どもとおうちで遊んでて、なんとなく無音で寂しい時には「子ども向けの音楽を再生して」と声をかけて音楽を流してもらってます。
たまに子どもも保育園で聞いた曲が流れることもあって、そんなときは一緒になって歌ってくれます。
とても楽しいですよ!
これと言って聞きたい曲があるわけじゃないけどなにか音楽を流したいと言った時にとても重宝します。
他にも自分が普段愛用しているアプリと紐付けしてお気に入りのプレイリストを再生することもできます。
以下の記事に詳しくのせているので、こちらもあわせてどうぞ。
指示をカスタマイズして、自分だけの便利機能を追加できる
指示をカスタマイズして、自分だけの便利機能を追加できることはアレクサを使う上での大きなメリットです。
通常スマートスピーカーに何かをさせるにはひとつひとつ指示を出す必要があります。
声をかけるだけとはいえ、ひとつひとつアレクサの反応をまってるとちょっとじれったいですね。
それを解消してくれるのがアレクサにある「定型アクション」という機能です。
これは時間や声かけの内容など「指示が下る条件」と、指示が下りたら具体的に「どんな操作を行うか」をあらかじめ設定することでユーザー独自のコマンドを作ることができる機能になります。
これは条件一つに対し、とれる操作を複数つなげることができます。
たとえば、条件を「アレクサ、おはよう」という声かけに設定。
それに対して「ニュースを流す」「天気予報を流す」「今日の予定の確認」の三つの操作を登録することで、「アレクサ、おはよう」と一声かけるだけで上記三つの情報が順番に流れてくるようになります。
他にも指示の下る条件を時間に設定すれば
「午前7時になったら部屋の照明とテレビとエアコンをつける」
といった具合に決められた時間になると自動で家電を操作することもできるようになります。
筆者は定型アクションで1時間ごとに現在時刻を流すように設定することでアレクサを時報がわりにしています。
家で色々やってるとあっという間に時間が経ってしまうので、定期的に時間を教えてくれるととても助かります!
最初の設定で手間はかかりますが、深夜など鳴らしたくない時間帯は鳴らないようにできるほか、分単位でも時間が設定できるのでとても柔軟に組むことができます。
詳しいやり方については以下の記事にまとめています。
興味があればぜひどうぞ。
子ども向けのコンテンツが充実している
アレクサの「スキル」の中には子ども向けのスキルもたくさんあります。
絵本を読み聞かせてくれたり、お手伝いやお片付けのやる気をアップさせるような歌を流してくれたりなど、遊びだけじゃなく育児の助けになるようなスキルもあるのでとても助かります。
筆者の家では「歯磨きくん」というスキルを使って子供の歯磨きをしています。
いわゆる歯磨きの歌を流してくれるスキルなのですが、曲がシンプルでテンポよく歯磨きできるのと、曲自体がそこまで長くないので子供もそこまで嫌がらずに歯磨きさせてくれるのでいままでより歯磨きがスムーズになりました!
最初に手間はかかるけど、慣れたら手放せない便利デバイス!
今回は筆者の使用体験をもとにしたアレクサのメリットとデメリットについてまとめました。
買ったばかりのうちは外部機器の費用や定型アクションの設定など手間やお金がかかりますが、最初の一手間がすんでしまえばとても便利に使うことができます。
リモコンを探す、集中したいときにオーディオを立ち上げる、メモを取るために書くものを探す、などなど…。
日常の中で感じる小さなストレスを、一声かけるだけで解決してくれるのはとても大きなメリットです。
さらに定型アクションなどの応用を駆使することで、日頃から思っていた「こんなことができたらいいのに…。」という悩みを解決してくれることも。
自分好みに色々設定するのが好きな方にはぜひおすすめしたいです!
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より便利な暮らしについて考える助けになれば幸いです!
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